DLI計算ツール(積算光量)
PPFDと照射時間からmol/m²/日を求めます。
結果
作物のDLI範囲は一般的な指針であり、健全な植物と十分なCO₂を前提としています。品種やステージによって理想は変わります。
履歴
概要
積算光量(DLI:Daily Light Integral)は、植物が1日を通して受け取る、利用可能な(光合成に有効な)光の総量で、1平方メートルあたり1日あたりの光のモル数(mol·m⁻²·d⁻¹)で表されます。光の強度(PPFD)と点灯時間を組み合わせるもので、作物が十分な光を得ているかを判断する最良の単一指標です。
対象となるユーザー
PAR/PPFDメーター(またはPPFDが既知の照明)を持ち、樹冠の光を特定の作物の必要量に合わせ、不足光・過剰光の両方を避けたい方向けです。
使い方
- 樹冠の高さでのPPFDをµmol·m⁻²·s⁻¹で測定するか調べます。
- 日長(光周期)、すなわち1日に光が点灯している時間数を入力します。
- DLIをmol·m⁻²·d⁻¹で読み取ります。
- 作物の推奨DLI範囲と比較し、強度または時間数を調整します。
計算例
計算例
600 µmol·m⁻²·s⁻¹の光を1日18時間受ける樹冠は、約38.9 mol·m⁻²·d⁻¹のDLIになります(600 × 3600 × 18 ÷ 1,000,000)。これは栄養成長期の高光要求作物に適します。葉物野菜ならこの水準では光過剰になります。
使用する計算式
DLI = PPFD · 3600 · hours / 1,000,000 (mol·m⁻²·day⁻¹)
結果の見方
DLIが作物の範囲を下回る場合は、強度を上げるか日長を延ばします。上回る場合は、植物が光ストレスを示すか、単にエネルギーと費用を無駄にすることがあります。PPFDと時間数が大きく異なる2つの構成でも、同じDLIをもたらすことがあります。
推奨範囲
| 作物 | 目標DLI(mol·m⁻²·d⁻¹) |
|---|---|
| レタス/葉物野菜 | 12 – 17 |
| ハーブ | 14 – 20 |
| 実生/クローン | 10 – 20 |
| トマト/ピーマン | 20 – 30 |
| 高光要求作物(開花) | 30 – 45 |
よくある間違い
- 樹冠の高さではなく照明のところでPPFDを測定すること。
- 光は多いほど常に良いと思い込むこと。作物の飽和点を超えると、収量が増えないまま電気代を払うことになります。
- 日長を無視すること。同じPPFDでも12時間と18時間ではDLIが大きく異なります。
- 樹冠の1点だけで測ること。光は照射範囲の端に向かって減衰します。
よくある質問
良いDLIとはどのくらいですか?
作物によります。おおよそ葉物野菜で12〜17、果菜で20〜30、開花期の高光要求作物で30〜45です。普遍的な数値ではなく、植物に合わせてください。
PPFDをDLIにどう換算しますか?
DLI = PPFD × 3600 × 時間数 ÷ 1,000,000。3600は毎秒を毎時に換算し、100万で割ることでµmolをmolに換算します。
DLIが高すぎることはありますか?
あります。作物の飽和点を超えると、追加の光は退色やストレスを引き起こし、収量を上げないまま電気を無駄にします。
DLIはPPFDと同じですか?
いいえ。PPFDは瞬間的な強度で、DLIは1日の総量です。DLIはPPFDと日長を組み合わせたものです。
DLIは光のスペクトルを考慮しますか?
いいえ。DLIは光合成有効光量子の量(400〜700 nm)を測るもので、スペクトルの質は測りません。植物の反応にはスペクトルも依然として重要です。